へっぽこMD-PhD英国留学日記

2017年から英国に留学しています。渡英までや英国での生活で苦労したことを備忘録的に書き残すとともに、英国留学に興味のある方の参考になれば幸いです。

英国引越時に解約が必要なもの

3月の帰国に際して解約が必要なものを列挙したいと思います。

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日本でもそうですが、引っ越しに関しては公共料金の解約など連絡が必要なものが多いので、留学中の日本人の知人などと列挙しながら漏れがないようにしたつもりです。

解約方法に関しては会社によって異なる点があると思いますので、各自ご確認下さい。

 

・AA(日本でいうJAF的なロードサービス)→ 0343 316 4444 電話解約が必要。英語は聞き取りやすかったです。年間契約の場合こちらから解約の連絡をしないと自動継続になってしまうので要注意。

 

・ガス電気 電話解約が必要。 解約時に契約者側でガスと電気のメーターを確認して数値を報告します。アプリ上で入力あるいはインターネットで入力するのに電話連絡が必要というめんどくささ(;・∀・)。月々の引き落としはメーターの値を正確に反映したものではなく、最終的にメーター数値で差額請求されるので要注意。暖房をつけすぎたのか、請求額が多くてびっくりしました。メーターの場所探しに手こずったので、入居時に確認したほうが良いかも。

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・水道→開通時には電話連絡が必要でしたが、オンライン解約可能でした。

 

・インターネット(BT)→インターネットなのにオンラインで解約の手続方法を進んでいくと最終的に電話で解約が必要と。

 

・Council tax→オンラインで解約可能。

 

・TV licence→1年契約で自動終了のため解約手続き必要なし。

 

自動車保険、搭乗者保険→日本帰国前に英国の保険会社に解約手続きを行い(郵送やメールに添付)、無事故証明などの請求が必要。

 

バタバタしがちな帰国前ですが、漏れがあってもあとで対応するのが大変ですし、慎重に行いたいところです。

論文を書いて良かったこと

先日留学中のアクセプト論文に関して初めての経験がありました。

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 ある術式の有効性に関する論文(これもメタアナリシス)が今年1月にアクセプトされたのですが、corresponding authorの連絡先のメールアドレスは留学先のものではなく、日本の所属大学のものを入れていました。留学先のメールアドレスは期間終了後すぐ使えなくなることが予想されるためです。昨年度も所属大学のアドレスを記載していましたが、今回初めて論文に対するご意見メールを受け取りました。

差出人は米国の先生で該当する術式のご意見番的な先生です。

内容は以下の通りシンプルですが。

 

'Dr ◯◯

I want to compliment you and your authors on your excellent meta-analysis titled:
"題名"'
 
ただ単にPubmedなどで引っかかった論文全てに送っているだけの可能性が高いのですが、せっかくなので御礼かつ見学希望を伝えてみました。すると、
 
'I am happy to host you in 施設名! 
I am working with 日本にも法人のあるメーカー on instrumentation and a 開発中器具名.
When you return to Japan contact them and they can arrange your trip!'
 
ちゃんと返信が返ってきました(;・∀・)。
しかも該当する術式に関する新規器材を作成中で関与している日本法人の連絡先まで教えてくれました。
施設訪問が実現するかは分かりませんが、せっかくなので是非行ってみたいものです。
 
論文を書くことは本当にいい勉強(かつストレス)になりますが、海外の先生とこれで繋がれるならそれだけでも留学の価値があったのかもしれません。
 
この話にはオチがあり、メーカーの日本法人の本学担当者の方に連絡を取ってみると・・
'◯◯先生御中'と書き出しがあり、どうも要領を得ない返答が。

careerpark.jp

僕は個人ではなく部署扱いのようです。米国施設訪問、うまく実現できるのでしょうか。不安感たっぷりの滑り出しでした。

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 英国で病院に行くと必ずあるモノクロの写真掲示。どこの病院も日本の感覚だと古い建物で最初はびっくりしましたが、慣れてくると愛着が湧いてきます。帰宅の時にバス停に向かう通路に飾られた写真を見るのもあと少し・・。

引越し準備

 3月で帰国するため、英国生活の幕引きがある意味仕事以上に重要です。現在所有しているもので一番大きな物である中古車は現在売却先検討中です。

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 次に可能な限り断捨離をしますが、どうしても日本に持ち帰らなければならないものもあります。往路では自分でスーツケースで持参した当座の物と、船便で2ヶ月弱かけて送ったものがあります。当初はスーツケースのみで帰宅しようと思っていましたが、やはりそううまくはいかず、今回も先立って船便を送りました。最終滞在日まで必要かつスーツケース内に収まる最小限の荷物以外は全て送ることにしました。

せっせと部屋を片付けているとたった1年ですが英国の生活にも慣れ(これはいい意味よりもあきらめ受容に近い意味が大きいですが)、少し感傷的にもなります。荷物を増やさないように買い物をしないしないと心がけていたはずですが、なんだかんだ少し増えていました。

今回面白かったのは往路はクロ◯コさんにお願いしたのですが、英国内ではロンドンにしか支店がないため、見積もりのアポイント設定に難渋しました。そのため、大学宿舎から現在の賃貸住宅に引っ越すときに利用した日◯通◯さんに再度お願いすることとしました。荷物量も把握されていますし。

日本人のリーダーさんと荷詰め、運びのため現地の方二名でいらっしゃったのですが、日本ならおそらく同業他社さんの段ボール箱に詰めていたものを自社箱に詰め替えて持っていくことでしょう。お構いなくネコの段ボール箱に自社ステッカーを貼り付けてさっそうと持っていきました。うん効率的。

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ようやく投稿許可

年始に上司から依頼されたメタアナリシスの二誌目への投稿許可がようやく降りました。 

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投稿一誌目に選んだ雑誌はインパクトファクターも上昇中で領域内の有力雑誌でしたがあえなくeditor's kick (ToT)。

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 清々しいくらい早かったです。その後共著者の先生方で修正が入り、先日投稿許可がおりました。そこで面白かったのはかなり介入してくれた外部大学(英国の誰もが知る名門校の優秀な先生)が著者の中略にsenior coauthorと記入するように主張したことでした。確かに第一弾よりもその先生のアドバイスや介入後のものは見栄えも内容もよく、(つまり僕の文章が減少(ToT))ありがたかったのですが、こちらでは日本よりも論文のauthorshipに関するこだわりが強いように感じます。これも欧米の文化なのかなと。

僕がfirst authorかつcoresponding authorであることは代わりませんが、僕の指導医の教授も思惑があるらしく、先方の主張の通り記載しました。しかしながらsenior coauthorという入力タブは投稿サイトにありませんでしたので、もしタイトルページの記載を拾ってくれない場合はゲラ刷りの際に忘れないで追記しないといけなそうです。

大学院修了後は上司の理解も有り大変なことはわかっていますが、first authorかつcoresponding authorを続けてきました。もちろんもっと見識の深い先生にcoresponding authorに入って頂ければアクセプト数は伸びるかもしれませんが、どうしても査読後修正のヒリヒリしたやりとりは自分が当事者にならないとできません。その分査読後修正後に初回よりも酷評されrejectされたこともありましたが、どうか今のやせ我慢が後で実力に繋がりますように。

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 先日彫刻の美術館に行きました。英国は入館料無料の美術館や博物館が多く、敷居が低く、日本ではあまり行かない分野の美術館や博物館にも気軽に行けました。

筋肉質な男性が右足を押さえています。足関節よりは先端よりです。痛風??

説明書には一切記載はありませんでしたが・・・。

確定申告

3月中旬まで確定申告の機会ですね。今年初めて海外から確定申告をすることとなりました。別に高給取りだからではありません。

①2017年1月から3月までは医局派遣で病院勤務(+医局関係の助勤が少々)

②2017年4月から12月は留学中ですが、大学からの出張という形になっているので給与は留学先からではなく、留学元からの支給。

留学先からの給与が保証されている方以外はacademic visitor VISA申請ならびに留学の許可を受けるために留学中のスポンサー証明が必要となります。

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 正直予想以上に出費はかさんでしまい、大学からのスポンサードには非常に助けられました。大きな恩を借りてしまった(^_^;)。

実際には大学からの給与は地元地銀への入金が推奨されており、こちらで下ろすことはしませんでしたが、固定給があることで留学中のクレジットカードの引き落としのためあらかじめ貯金しておいた金額がゼロ未満になることを避けられたのは良かったです。

③保険金やふるさと納税などの控除

①だけでも複数から給与を頂いたため確定申告の申告が必要となりますが、②③もあるため、確定申告は必須となります。

問題は申請方法。今頃になってe-tax電子申請をしておけばよかったとつくづく後悔です。

www.e-tax.nta.go.jp

毎年毎年マイナンバーの提出など面倒臭がっていたツケがいよいよ回ってきました。

さすがに留学先まで源泉徴収票を転送してもらうことも紛失の危険性があり行っておりません。

そのため今回は家族にアタマを下げ、源泉徴収票に書かれている各種金額を聞き、オンラインで書類作成の上、提出をお願いしました。

帰国後も忙しくなるでしょうし、これを機にe-taxを申請したほうがいいのでしょうがまた面倒くさくなってしまうのでしょう。

ただし今年から追加納税がオンラインでカード決済もできるようになったようです。

[手続名]クレジットカード納付の手続|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

普段使いのクレジットカードにポイントがそれなりに付与されますので少し得した感じがしました。

留学中に日系航空会社のマイルを特典航空券で使い切ってしまったので、少しでもありがたいことです。

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写真は借りているアパートメント。

以前も書きましたが、6月末まで大学宿舎を借りていて、7月から転居しましたが、すったもんだあり、1年契約でしか借りれないということで1年分一括で家賃を支払いました。つまり3ヶ月分大家さんと不動産屋さんは丸儲け(;・∀・)。
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アパート内水回りなどの修理などのお願いに対するリアクションは遅かったですが、4月から入居者を探すスタートは素早いようです・・・・。

 

果たして車両売却成立するのか

先日車両売却のため、Tootleというサイトに車両登録番号と走行距離を登録し、オファーを待ちました。

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日本車の7年落ちで走行距離5万マイル以上。日本なら期待できない条件ですが、ダメもとで登録してみた所思った以上の売却額でのオファーが複数件来ました。

さらに自宅にまで車両を取りに来てくれると。そのため、一件のディーラーとやり取りをしていたのですが、途中で整備歴証明書が今回の購入時の時点で既に揃っていないため破談となってしまいました。Tootleは掲載期間が1週間のため、そこで第一回の掲載が終了となりました。サイト側も売却成立で手数料を稼ぐビジネスのため、整備歴証明書が不完全である旨など追記の上、再度掲載することとしました。こちらの希望条件は'次自宅に取りに来てくれること、3月まで乗り、帰国直前に渡すこと'の二点です。

その条件でもオファーがあり、現在交渉中です。今回は纏まればいのですが。渡英後Uberなどに乗車するとよく日本車のことを褒められました。日本車はこちらでは外国車。思った以上に信頼されているようです。引越など出費がかさむ年度末に思わぬ臨時収入になればいいのですが。

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北アイルランド発行の紙幣が使えたり使えなかったり

ベルファストでは北アイルランド発行の紙幣をたくさんお釣りで受け取りました。

(↓左がイングランド発行、右二枚が北アイルランド発行)

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 イングランドの紙幣はBank of England発行ですが、北アイルランドの紙幣はBank of Irekand、Ulster Bank、そしてDanske Bankがありました。

以前も書きましたが、日本で両替可能な英国ポンド紙幣はイングランド発行のみとなるらしいです。英国内では不自由なく使えるものと思い、数十ポンド分持ち帰りましたが、イングランド内では使えるときと断られるときがありました。チェーン店で断られることがあったと思いきや、露店で使えたりと基準がイマイチ釈然としません。昨日大学内のCosta cafeで使おうとした所どうやらDanske Bank発行の紙幣はダメのようです。おそらくイングランド内に銀行の支店があるか否かで決まっている?時間があったらATMで北アイルランド発行の紙幣は入金できるか試してみようと思います。

今年はスコットランドに出張予定なのでそこでもスコットランド発行の紙幣を見ることができそうです。昨年一度エディンバラに観光に行きましたが、その時はスコットランド発行の紙幣を見る機会がなかったので次回に期待します。日本では紙幣発行銀行が異なるなどは経験しないので、英国が連合国であることを実感しました。