メッキが剥がれてきたのか
1年半以上ご無沙汰してしまいました。
アリゾナに基礎の学会で出張しており、一人旅だったため、色々考える時間が取れたので記事を書くことにしました。
帰国してもうすぐ2年。大学での臨床、研究を精一杯やってきたつもりですが、研究に関してはそれほど芳しくないのが現状です。
幸い昨年科研費は採択され、その他寄付金などもあり、資金的には改善してきましたが、昨年精一杯やった実験結果は今回の学会を始め、海外学会には通るものの、論文は高嶺の花雑誌に投稿もあえなくリジェクト。他雑誌に投稿中ですが、まだ実験ならびに考察の試行錯誤が必要そうです。
イギリス時代の研究も書き上げたがまだものになっていないものもあります。
帰国後の2年弱で新規にアクセプトされたものはすべて臨床でさらに自分がスーパーバイズしたものでファーストオーサーではありません。
もちろんこの2年で臨床研究のアイディアも出ており、データの解析も進んでいますが、正直焦っています。先日は肉親から’焦りすぎ’と釘を刺される始末。
最近自虐的に国内、海外留学のメッキが剥がれてきたと言っていますが、剥がれきる前に何かしかの結果がほしい。
乗り継ぎのサンディエゴは雨
カリフォルニア州で雨は初めてかも?
1年2ヶ月越しのアクセプト
世間は GWですね。帰国してはや1ヶ月半。大学の研究および大学病院の診療に慣れる間もなくあっという間に5月になってしまいました。
帰国後も留学中の研究業務に関してはすったもんだ現在進行系ですが、本日ようやく初回投稿から1年2ヶ月で一昨年の病院で最もチカラを入れていた臨床研究がアクセプトされました。
この論文は初回投稿から2誌にリジェクト(査読リジェクト1回、エディターズキック1回)→昨年度3誌目投稿して初回査読に7ヶ月、Major revision修正版提出後のリジェクトまで2ヶ月の合計9ヶ月を浪費してしまい、途方にくれていた研究です。
正直最初は高望みしたジャーナルから投稿し始めましたが、だんだん高望みもできない、しかし、それなりのジャーナルに載せないと恩師に顔向けできないと苦しい状況に追い込まれました。望みをかけて今年最初にアクセプトされた雑誌が分野的には合致する+バツ3の状況としては納得できるジャーナルであったため投稿しました。
結果は初回査読に約2ヶ月でMinor revision+修正投稿受理まで2ヶ月とようやくスムーズに行きました。過去リジェクトされた3誌の指摘に準じて修正したのが良かったのか本当にホッとしました。一昨年の病院を離れてすでに1年以上たつのにそこでの仕事が完成できていないことがずっと気がかりでしたので、GWも最終日になりましたが重荷が軽くなった気がします。
一昨年の病院の投稿中論文があと2編、留学中の研究論文が投稿中1編、投稿前2編。この投稿前2編がまたストレス源ですが、少しずつどうにか対処したいと思います。著者内でスピード感、必死さに差があると大いなるストレスになることを学びました。この教訓は帰国後に取り組んでいる臨床研究に生きています。
なお、近日再度渡英することになりました。
ヨーロッパでの関節外科系の学会が英国で開催されます。帰国後わずか1ヶ月半しかたっていませんが、随分久しぶりに渡英する気がします。英語大丈夫だろうか(汗)。
留学から帰国してから休日になるべく仕事を忘れるようにしています。留学と違い国内の仕事は長丁場なのであまり最初から力んでバテてしまわないように。
フィッシュアンドチップスがファーストフードなのか?
もう2ヶ月ほど前になってしまいましたが、帰国を控えて、留学先近郊で行っておきたい所、食べておきたいレストランをリストアップして行っていました。
heppokomdphd.hatenadiary.jp
英国料理ならびに英国での外食に関しては喧々諤々の議論があり、美味しい、美味しくない諸説ありますが、僕は自分の胃袋がアジア仕様であることをこの1年間で痛感しました。しかし、英国料理の中でフィッシュアンドチップスは舌が合い、ハズレも少ない(逆に言えばフィッシュアンドチップスがまずい店は相当ヤバイ)ことからよく食べていました。trip adviserを利用して地区内で最も古く、美味しいと評判のフィッシュアンドチップス店を見つけたので行ってみました。
お店の外観はよくある感じ。アイリッシュパブもそうですが、緑の看板が定番なのでしょうか?
しかし入店してびっくり。お店の内部の感じがファーストフード店みたい。近い形は31アイスクリーム?とかミスタードーナツ?
店内で食べても、持ち帰りでも屋台のような容器に入れられて、フォークやナイフもプラスチックの簡易性の物のみでした。ちょっとびっくり。
お味の方は美味しかったですが、どうやら北欧ノルウェー産の白身魚のみ使用しているとのこと。熱々ホカホカでした。
英国ではフィッシュアンドチップスはファーストフードに近い扱いなのでしょうか?たしかに路上で食べながら歩いている方を見たこともありますが・・。
なお、チップスに関しては乾きが甘く、改善の余地ありと感じましたが、これが英国スタイル?
車両売却その後
帰国前には引っ越しとともに解約手続きなど忙しくなりましたが、車両売却に関しては驚くことが多かったです。
走行距離5万マイル以上のトヨタの小型車。しかも車上荒らし被害歴あり。
日本なら値がほとんどつかない感じです。
購入元はロンドンの日系中古車店。はじめての海外生活であり、かつ昨年度4月渡英後なるべく早く車を手に入れたかったため、渡英前からやり取りしやすい日系中古車店にしました。
4月初旬に留学先に到着しましたが、車両登録が終わっていないという理由で結局納車されたのは4月中旬。値段は相場より少し高め。日本語での対応分の上乗せと考え、この時点では売却に関して購入元にする気はありませんでした。
以前も紹介したTootleという車両番号を登録することで個人や中古車店から購入オファーをもらえるサイトに登録してみたところ、びっくりすることに4,000GBPを超えるオファーが数件来ました。しかも車両引き取りに来てくれます。
しかしながら、帰国前日まで車両を保持したいと希望を述べるとその直前にサイトに登録してくれと。さらにそのときにそのジャンルの車両の在庫状況ではオファーを出すかわからないという返事でした(汗)。
そのため、もう雀の涙の値段で買い叩かれることは覚悟で購入元に帰国前日に引き取りに来てほしいとお願いしたところ、'見積りに行くことができないので、引取後値段をつけたい'という返事でした。仕方がないので買い叩かれることほぼ確定と考えて引き取りに来てもらうことにしました。
当日は賃貸住宅のカギ返却や工学部ミーティング、病院挨拶などあり、バタバタしていましたが、車両引取は書類サインのみで、楽ちんでした。
全く期待していなかった買取価格も3,500GBPでした!後日談ですがブレーキが調子悪かったらしく(確かに緩かった)、それのマイナス査定と往復交通費、人件費と考えれば十分納得できる価格です。
帰国後に正式書類にサインして添付ファイルとしてメールして数日後には英国に持っていた銀行口座に振り込まれました。
アルファベット三文字の日系中古車店さん、ありがとうございましたm(_ _)m。
英国で中古車購入予定の方は参考にして下さい。
こういうケースのためにも帰国後も銀行口座は維持しておいたほうがいいですね。
今年度はUKに出張で行くことが決定しておりますので、そのときに使うか下ろすかしたいと思います。
昨年の納車の日は曇天でした。冬物の上着が必要だったような?日本は天気がいいですね。
科研費落選
帰国後本格的な業務開始は4月2日でしたが、4月1日(日曜日)には、緊張するイベントが有りました。若手を含む科研費の内定通知日が日曜日だったのです。
3月最終週には大学職場に戻り、研究室のデスク整理や研究室内の引っ越しをしておりましたが、日曜日の内定通知はメールで来るのかとドキドキしていました。
しかしながら連絡は何もなし。Twitter上ではフォローしている研究者の方の悲喜こもごもの報告があったため、ダメであろうと覚悟していましたが、翌日秘書さんから当教室からの内定者はいないと言われました。
現時点では公的助成金や企業協賛金を含めてもとてもではないですが留学中のような研究はできません。新年度最初から試練の日々です。公的、企業含める助成金申請にかかる時間も馬鹿にはなりません。どうにか申請中のものが一つでも多く助成対象に認定されれば良いのですが。
先日のお花見はまさに桜が散っている中でのものとなりましたが今日のことを予見していたのでしょうか・・。まだ日本のリズムに心身が戻っていない中での落選は堪えます。
帰国
2月下旬以降更新が滞ってしまいました。
開始以降帰国予定日から逆算して200記事を目標にしていたのですが、自分の業務、引越などによって目標を達成できなかったことを残念に思います。
3月下旬に英国から帰国し、新年度からは母校医学部の教員として臨床、研究、教育に従事することとなりました。
まだ、今後英国留学を検討している方に参考になるかもしれないネタはありますので、ゆっくりになるかもしれませんが、更新は続けて行きたいと思いますm(__)m
日本は桜がきれいですね。毎年見ているはずなのに飽きないし、桜が嫌いと言う方に出会ったこともありません。久しぶりの日本の四季を味わいながら、ゆっくりと(無理かもしれませんが)リスタートを切りたいと思います。