論文作成時によく使う表現①
今週も週末になりました。留学中はカレンダー通りの生活をしているため、土日は休日のことが多いです。とは言うものの、来年度帰国後のことも有りますので、論文の修正や査読依頼の対応、研究助成金の計画書案作成などをしていました。
この数年で論文作成時によく使う表現など少しずつ勉強してきたので記録していきたいと思います。
最初はプロの英文校正に頼るのもいいと思いますが、なにぶんコストがかかりますので、自分の中の引き出しが大いに越したことはありません。プロの英文校正後に面倒ですが修正箇所の比較を繰り返すことが大切かと思います。
あくまで臨床論文を書いてきた中での例文なので簡単なものばかりですが、その分使い回しがきくので”こんな表現論文で読んだな”と思いながら見て頂ければ幸いです。
なお記載する例文はnative English speakerのチェックを受けたもの、あるいは論文でよく見る表現のみとしますが、英語表現に関しては指導医の好みなどもありますので、あくまで参考にして頂ければと思います。
今日は最初なので必ず書くものから。
”The hypothesis of this study was that there is a significantly clinical difference concerning ◯◯ between △△ and □□. The purpose of this study was to test this hypothesis”
"本研究の仮説は△△および□□間には◯◯に関して臨床的有意差がある。本研究の目的はこの仮説を検証することである。"
受験生の英語の時制の一致の問題みたいですね。
仮説設定と目的設定は論文作成時よりも過去だから過去形。仮説の内容は事実であることを予想するため現在形ということでしょうか。
臨床研究ですと治療法Aと治療法Bの比較などが多いと思います。clinicalは挿れないで"significant diffrence"のみのことも多いです。testもclarifyやelucidateなど”明らかにする”という表現を好む方もいます。
いずれにせよ研究では仮説設定→目的設定→方法論という展開がスムーズか査読時に必ずチェックされます。学会スライドなどでは目的に飛ぶこともありますが、目的の背景には必ず仮説があるということが論文作成時には大切かと思います。
写真はバスの車窓から。二階建てバスの一番前の座席から見える風景です。こんな雲ですが雨は振りませんでした。来月からバスが値上げとか・・。