留学と英語勉強について
留学の話題になるとさけて通れないのが英語学習です。
英語学習と言われてとりあえずTOEICとか駅前留学などの英会話教室(僕の近所の駅前留学はまったく駅のない場所でしたが)を思い浮かべる方は多いと思います。
学部時代は英語の課題が出るとき以外は特に英語の勉強はせず、研修医が終わる頃になんとなく英語やっておいたほうが良いかなくらいのノリでした。
最初は当時まだ隆盛を誇っていた(最近またちらほら見ますね)駅前留学に行ったのですが、業務が当然忙しく、呼び出しなどもありますので、なかなか通いきれません。
当直明けに行こうとして自動車自損事故を起こしてしまってから足が遠のいてしまいました。次に母校でTOEIC-IPテストを受けられることを知りました。
当時親類が会社でTOEICを受けて何点だったとか話題に出ていたため、とりあえず参考書を購入して勉強し受験してみたのでした。企業で求められる英語力がTOEIC◯◯◯点とか書いてあったのでそのくらい取れたらいいなと。
結果はまあまあでしたが、海外学会などではかなり手痛い目にあうことが続きました。TOEICはリスニングとリーディングのみでスピーキングがなく、リスニングのほうが弱かったので次はリスニング強化のためTEDを聞くことにしました。日常会話というよりは学会の質疑応答をするためにはリスニング強化が必須と考えたからです。
しかし少しずつ勉強していた英語力は留学前に渡英して指導医と面談した際に完膚なきまでに叩きのめされます。
’何割わかる?’正直5-7割でした。先方の判断では英国で臨床を行うレベルに遠く及ばないので、英語力を上げて、英国で臨床を行うための試験の合格を待つよりもVisiting Researcherで来たほうが良いとの判断でした。
英連邦で使用されている英語力の指標のIELTSも勉強していたのですが、正直難しく、手が止まっていたのでした。
現在も英語は毎日四苦八苦しています。もともと話すことが得意ではありませんので。
アメリカ英語とイギリス英語の違い、英国内での方言など。こちらでは英語が不十分な人に合わせてくれる人ばかりではありません。露骨に嫌な顔をされることもあります。悔しい!
TOEICのスコアも国内で大切な場面はあるかと思いますが、それを目標にするのではなく、もっと厳しい勉強をして、ふとTOEIC受験してみたら高スコアだったくらいのほうが良いと今では思います。TOEIC過信厳禁。
ただ、足りない英語力でもどうにかなるのも事実です。
英語力を完璧にするまで待つよりも留学に関してはタイミングであると思ったら飛び込む勇気も必要かと思います。
残り半分となった留学期間ですが、本業の研究業務のみならず、少しでも英語力も上がればいいのですが。